ファームサルートからのお知らせ

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先日、我が家の乳牛が繋いでいた綱が切れて牛舎内を動き廻っていた。咄嗟に近くの柱に吊るしてある細いが丈夫なロープでもって応急処置として乳牛を繋ぎ止めた。以前に乳牛が牛舎外に出て、畑を走り廻った苦い経験がある。また何気なく牛舎に入ったら、乳牛が分娩を始めている。あともう少し陣痛が足りない。横の柱に吊してあるロープで子牛の前脚にからげ助産し子牛が助かった。それは牛舎の十数ヶ所に吊してあるロープのおかげだった。

私は牛舎に2頭に1ヶ所、細いが丈夫な2メートルほどのロープを吊してある。主に乳牛の人工授精のときに尻尾を保定するのに使っている。それは50年程前、酪農先進地の先生が牛舎の整理や管理の指導に来場された時、ロープ等は1ヶ所ではなく何ヶ所かに。特に目に止まりやすい所に吊しておくと良いと指導を受けた。それは乱雑ではなく、目的を持った危機管理だと教えられた。