ファームサルートからのお知らせ

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5月1日に「ふくいの食育リーダー」に認定された。昨年(平成26年)県が開催する「食育リーダー講習」5回を受講し、その後「効果測定問題」の解答を提出し認定された。また「平成21年度ふくいの食育・地産地消コーディネーター育成講座」の修了生でもある。色々な講師の教えを受け、改めて食に対する認識を強めた。

私は3才で父、13才で母を亡くし、翌年に福井大震災で家屋全壊し、弟2人と共に孤児となった。叔父が後見人となり、食事は親戚の人に世話になったり、自炊もした。ナスが穫れると毎日ナス、南瓜が穫れると毎日南瓜の食であった。半年ほど過ぎた頃、夕方になると目が「かすみ」、涙が出て学校の宿題にも苦労した。弟も同じ症状で、市の眼科医にも通ったがダメだった。その頃に区内の内科医の先生から、ビタミンA不足からでは無いかとの指摘を受けた。それを聞いた叔父は直ちに食事は叔父の家でと言った。叔父の家での食事は「何でもおいしかった」。6ヶ月ほど経ったら、何時の間にか目は治ってしまった。それは食事からくるものである事が分かった。食の貧困の経験から、食べ物に対して「好き・きらい」はまったく無くなってしまった。そんな食の経験から、私の経営する牧場の牛には色々な飼料を与え、時には化学的な栄養剤も与える。また米作りも、土作りからで、毎年堆肥である牛糞を田に入れる。時には稲に化学的な予防剤、防除剤も利用する。

食と健康は自然と化学の力に感謝し大事にする事でもある。食は「日本食」を基本とし、それに西欧のすぐれた食材である、牛乳、卵、肉を加えるべきである。新潟県のある市では、学校給食の牛乳を廃止したと言う。福井県でも、ある学校は日本食に牛乳はふさわしく無いから給食の牛乳は廃止したと言う。贅沢からくる食に対する貧困である。先の講習会で「食のバランス」の大切さを学んだ。私が得た食と健康の体験を基に、福井県の食育に貢献して行きたい。