先日、農業高生2人が農業実習で来宅した。5日間、水稲、牧場、直売所での作業に従事してもらった。その中でトラクターによる3haの草地の刈取り作業を実習した。トラクターに乗るのは初めてと云う。トラクターに私も同乗し操作と刈取り要領を伝え最初に私が刈取り作業を示した。直線と意識的に曲線の刈取りをし、次に2人に実習してもらった。直線に刈取りした所は次も直線に刈取りされ曲線の所は曲がって刈取りされる。その中で曲がった刈取線を真直ぐに刈取り修正する要領を覚えてもらった。それは曲がった刈取り線に添って刈り取れば曲がってしまうが、真直ぐに修正するには真直ぐにすべき目標を遠くに定めトラクターの中心を目線で結びつけて刈取りを進める事、注意点として曲がった刈取り線は無視する事を指示した。すると曲がらずに直線に刈取り出来た。
それを例にたとえ、人生も同じで遠くに大きな目標を定め歩むことだ。また時には曲がることがあっても目標とする大道に修正すれば良いことだと話した。2人は何かに気づいた様に思えた。
私は中学1年の頃、母が何時も「早く大きくなって農作業を手伝ってくれ」と言っていたので、全く迷いなく自分の職業は農業と決めていた。そして今日まで歩んできた。今もまったく迷いも悔いも無い。農業と云う大道の中で時には脱線気味の事もあったが、修正しながら歩んできた。
60才ぐらいの頃は70才まで農業現役でと目標を定めていた。70才のときは80才までと定めていた。今83才となり、90才を目標にしている。