8月1日(金)には「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」〈鎌倉初期の歌人、鴨長明〉と記してある。この言葉を私の農業人生に重ねあわせてみると、農業と云う大河の流れの中で、稲作・酪農・農産物加工直売所を経営し、前年より今年、今年より来年と、前年より同じ経営でないように心がけて来た。ただ、歌手水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」にあるように、三歩進んで二歩下がる時もあったが、二歩進んで三歩下がる苦しい時もあった。
私が農業を始めた二十歳の頃(昭和30年)優れた農業経営を展開する先輩より、農業経営の心がけは、前年より今年、今年より来年、ニワトリ一羽でも良いから経営に進歩的な変化を心がける事が一番大切であると教えられた。日めくり暦の人生訓を読みながら私の一日は始まる。
人生訓三つほど、8月9日(土)「笑われて、笑われて、強くなる」 太宰治〈昭和期の小説家〉、8月14日(木)「大地は人間が生活していくための宝庫である」 ジェファーソン〈アメリカの政治家〉、8月19日(火) 「仕事が楽しみならば人生は極楽だ。苦しみならばそれは地獄だ」ゴーリキー〈ロシアの小説家、劇作家〉